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2004年2月、Mae MaiにあるFIOのサテライトの近くに、より効率よくチーク苗を生産するためのナーサリーが、鞄穴Cグローバルグリーニング(TGG)の出資によって建設されました。


Mae Maiに設立されたTEAK PROPAGATION NURSERY

このナーサリーには、ミストスプレーシステムが完備されています。植え付けられてすぐの挿し穂は、根がないために乾燥に弱く、また病気にも罹りやすくなります。ミストスプレーによる定期的な散水によって、挿し穂の乾燥や衰弱を防ぎます。


ミストスプレーシステム

TGGとFIOが開発した技術を用い、ミスト
スプレーシステム下で調製中のチーク苗木

TGGとFIOが開発した技術で、苗床に植えられたチークの挿し穂は、ミストスプレーシステムで水分管理を行いながら育てられます。チークは、植え付けからしばらくした後、発根し状態が安定してきた頃に屋外の圃場に移されます。その後、植林が可能な大きさまで育てられ、植林地に定植されます。


屋外の圃場に移植されたチークの苗木

このナーサリーでは、ミストスプレーシステムを用いて効率よく苗木作りを行っているだけではありません。ここでは、より良質な植林用苗木を調製するための新技術の開発も行われています。

現在は、乾季中の植林用苗木の調製技術を開発中です。
モンスーン型の気候帯に位置するタイ国には、雨季と乾季があります。そして、調製した苗木の植林地への移植は、雨量の豊富な雨季に行われます。効率的な植林を行うためには、乾季の間に苗木を調製し、雨季が始まると同時に植林を開始することが理想です。
しかし、今まで乾季中の苗木の調製は極めて困難でした。年間降水量のほぼすべてが雨季に集中するタイ国では、逆に乾季は非常に乾燥します。タイ国北部では、見渡す限り一面の枯れ野原と思われるほどです。落葉性樹木の殆ども、この乾季中に落葉してしまいます。
これまでにも乾季中の苗木の調製は試みられてきましたが、ただでさえ乾燥に弱い挿し穂は、発根し定着する前にその多くが枯死してしまっていました。

しかし、乾季中に植林用苗木を調製できれば、植林活動の効率は大幅にアップします。私達は、よりよい植林活動を行うため、この困難に挑戦しています。TGGが開発した新規植物活性剤と新しい技術を組み合わせ、乾季中でも苗木を調製できる高度な技術の確立に取り組んでいます。

タイを緑溢れる国土に蘇らせるという壮大な目的のため、私達は、常に新たな取り組みに挑戦し続けます。

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